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睡眠中の「歯ぎしり」その原因と対策とは?

睡眠中の「歯ぎしり」その原因と対策とは?

睡眠中に何をしているかなんて、自分ではわからないもの。
いびきしかり、寝言しかり。

そうした睡眠中の自覚できないものの1つに「歯ぎしり」があります。
いびき以上に自覚が難しい睡眠中の歯ぎしりですが、実は黙って見過ごせない症状でもあるのです。

病気?習慣?熟睡を妨げる歯ぎしり

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歯ぎしりに気づくとしたら、家族や旅行などの際に友人に指摘されるというのが一番多いケースではないでしょうか。
あるいは、歯の治療のときに歯医者さんから「もしかしたら」とお話があるかもしれません。

本人が自ら気づくとしたら、朝起きたときが一番多そうです。
なんとなくあごが痛いとか、あごに力が入っている感じがして疲れるといった症状があったら、疑ってみることをおすすめします。

なぜ、自覚を促すかというと、歯ぎしりは単なるクセではなく、れっきとした病気だからです。
しかも、睡眠の質を下げているかもしれないほど、健康にも影響力があるのです。

睡眠中にあなたも歯ぎしりしてるかも

自覚症状はほとんどないのが歯ぎしりですが、睡眠が浅い感覚はあるけど、なぜ浅いのか理由がわからないといった方は歯ぎしりを疑ってほしいところ。
該当項目があったら、歯科医で相談してみてください。

歯ぎしりチェックテスト

  • 朝起きたとき、奥歯が痛い・あごが痛い、疲れている
  • 慢性的な頭痛・肩こりがある
  • 歯が欠けたり、割れたりしたことがある
  • 歯が削れている
  • 亀裂のある歯が多くある
  • 詰め物がよく取れたり、割れる
  • 頬の内側に噛んだ跡がある
  • 集中すると、無意識に歯を食いしばっている

1つでも思い当たるところがあったら、歯ぎしりをしている可能性があると考えられます。

歯ぎしりってどんな症状?

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歯ぎしりとは、どんな病気で、どのような症状があるのでしょうか。

歯ぎしりは、口腔異常習癖の一種で、「睡眠時プラキシズム」と呼ばれ、国際睡眠関連疾患分類では睡眠関連運動異常症に分類されます。

起こりやすいのは、脳の眠りであるノンレム睡眠時ですが、そのノンレム睡眠の時間帯でもさらに比較的浅い眠りときといわれています。
起きている間も歯を食いしばることはありますが、眠っている間は制御がきかず、自分の体重の数倍の力がかかることも。
そのため、歯や身体に与える影響が大きいのです。

歯ぎしりの各症状をチェック

実際の歯ぎしりには、どんな症状があるのか、チェックしてみましょう。

グラインディング
もっとも多くの人が抱えているのが、このグラインディングといわれる症状です。
これは、上下の歯をぎりぎりと擦り合わせるタイプの歯ぎしり。
歯や顎、顎関節に大きな圧力がかかり、症状の悪化とともに歯や顎に影響が及ぶことがあります。

クレンチング(食いしばり)
クレンチングは、上下の歯を強くかみしめるタイプの歯ぎしり。
そのため音はしません。
力仕事をしたときなどに歯を食いしばって力を入れることがありますが、その時と同様の状態です。

無意識に歯を食いしばるため、知らない間に歯が削れたり、肩が凝ったりします。
また、あごの付け根に痛みを感じたり、歯の表面がすり減る症状が出た場合は、クレンチングの可能性があります。

タッピング
音が出る歯ぎしりのもう1種がタッピングです。
こちらは、上下の歯を合わせてカチカチ鳴らす歯ぎしり。
ぎりぎりと音が出るグラインディングとは、音の種類が違うので聞き分けられるはずです。
3つの歯ぎしりのタイプのなかでは、顎や歯への影響は比較的少ない症状となります。

歯ぎしりの原因とそのメカニズムは?

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なぜ歯ぎしりが起こるのか、そのメカニズムはまだよくわかっていません。
また、原因も、これと言ったはっきりしたことはわかりません。
とはいえ、もっとも有力な原因は、ストレスと考えられています。

原因の最有力候補は「ストレス」

普段の生活の場面でも、過剰にストレスがかかったときなど、歯を食いしばっていたり、奥歯をかみしめたりした経験があるかもしれません。

歯ぎしりの原因としても、同様の現象が考えられます。
ストレスを感じている、うまく発散できていない、そんな状況を歯ぎしりで解消しているのかもしれません。

とはいえ、歯ぎしりは歯やその他へのダメージが大きい症状。
もしストレスが原因で睡眠中に歯ぎしりをしているのなら、違った解消法を探したいものです。

関連記事:睡眠にも影響を及ぼす?睡眠とストレスの関係

お酒やタバコなど嗜好品が原因に

因果関係自体は解明されていませんが、お酒やタバコを摂取することが歯ぎしりの原因になる場合があります。

よく眠れるからと寝酒をされる方がいますが、お酒は体内で分解されるときにアセトアルデヒドという物質が発生し、その影響で眠りを浅くしてしまいます。
このように熟睡できないことで歯ぎしりが発生すると考えられます。

また、タバコは覚醒作用があり、交感神経を優位にしてしまって眠りが浅くなります。
このような浅い睡眠こそが、歯ぎしりの原因と考えられているのです。

お酒やタバコなどの嗜好品は、歯ぎしりの予防・対策のためにも摂取する時間帯や量に気をつけましょう。

関連記事:お酒とタバコは不眠の原因など睡眠への悪影響が多い!

噛み合わせや歯並びが歯ぎしりの原因に

噛み合わせが悪い場合や、歯並びが原因となって、歯ぎしりが起きることもあります。
特に、噛み合わせたときに特定の歯が接触したり、詰め物などが合わずにぶつかっていると、歯ぎしりの原因となることがあります。

歯ぎしりを改善する対策は?

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睡眠が浅いから歯ぎしりをしてしまう場合もあれば、歯ぎしりによって睡眠が浅くなってしまう場合もあります。
歯ぎしりを改善できれば、睡眠についても改善が望めそうです。

また、歯ぎしりによってはが削れてしまったり、あごへの負担が大きくかかって、顎関節症の原因となることも。
歯がすり減ることで歯周病になったり、悪化させる原因となることもあります。
できれば歯ぎしりは予防・改善したい症状なのです。

では、どのような対策が、あるのでしょうか?

歯ぎしり対策1!ストレスを溜めないこと

歯ぎしりのもっとも有力な原因として挙げられるストレスですが、このストレスとのつきあい方が対策の1つと言えます。

とはいえ、生きていればストレスを感じない日はないといっても過言ではありません。
感じたストレスをいかに解消するか、つまりストレス対策こそが歯ぎしりの対策ともなるのです。

例えば、就寝1~2時間前からはリラックスする時間を意識的に作ること。
お風呂に入って身体をスッキリさせたり、好きな音楽を聴きながらハーブティーやホットミルクを飲むと眠りに入りやすくなります。

ゆったりとした時間をもつことがリラックスを生み、ストレス対策となって睡眠中の歯ぎしりの改善効果が期待できるようになります。

マウスピースで歯ぎしり対策

歯や顎へのダメージを抑える対策として、マウスピース(ナイトガード)があります。
マウスピースをつけていれば、睡眠中に歯ぎしりをしてしまっても歯がすり減ったりかけたりすること自体を防ぐことができ、対策となります。

また、噛み合わせや歯並びの問題で歯ぎしりしてしまうのであれば、矯正治療することで改善が期待でき、歯ぎしりの対策となります。

ただし、マウスピース自体がストレスに感じる場合もありますので、その際は歯科医と相談しましょう。

関連記事:原因はひとそれぞれ!適切な対処法でいびきを改善
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睡眠中の歯ぎしり原因と対策まとめ

睡眠中の無自覚な習癖の1つに数え上げられる歯ぎしりですが、実はれっきとした病気でした。
その原因は?
症状や対策をまとめておきましょう。

  • 歯ぎしりは、睡眠を浅くするばかりか、歯やあごに支障をきたす可能性もある病気の1つ。眠りが浅い自覚がある場合は、歯ぎしりの可能性もチェックしたい
  • 歯ぎしりの症状の1つ、グラインディングは、歯やあごに負担が大きく、もっとも多くの人に見られる症状
  • クレンチング(食いしばり)も歯ぎしりの症状の1種。音が出ないため、もっとも自覚しにくい歯ぎしりの症状である
  • 音が出る症状のもう1種であるタッピング。上下の歯をカチカチと噛み合わせて小さな音を出すタイプの歯ぎしりとなっている
  • 歯ぎしりの原因は、まだよくわかっていないのが現状だが、もっとも有力なのはストレスとなっている
  • アルコールやタバコなどの嗜好品も歯ぎしりを起こす原因の1つに挙げられる
  • ストレス対策として、入浴や、就寝前にリラックスタイムを作り、ハーブティーやホットミルクなどのドリンクを飲むなどを行うのは、歯ぎしりの症状改善に効果がみられる
  • マウスピース(ナイトガード)は、歯ぎしり自体を抑え、歯やあごへの負担を減らす対策となる