冬になるとすれ違うすべての人が着用しているのではないかと思うほど、マスク率が高くなる日本。
ある種の風物詩といってもいいくらいです。
マスクをつける目的は、風邪や花粉の予防に加え、防寒やすっぴん隠しなど人それぞれで、いろいろな効果を実感しているということでもありますね。
そうした効果の1つとして最近定着してきたのが寝るときのマスク。
CMなどでも夜寝るとき専用のマスクを見かけたり、冬は乾燥しやすいから寝るときにマスクをつけて寝る友人もいます。
そんな最近増えつつある、寝るときのマスクはどんな効果があるのでしょうか。
寝るときのマスクは効果あり?なし?
マスク着用率の高い日本でも、冬は特にマスクをつける人が多いですね。
その理由は、冬は乾燥が目立つ季節だからです。
寝るときにマスクをする目的も同じで、乾燥を防ぐ効果を期待して着用している人が多いです。
では実際に、どの程度の乾燥を防いだり、乾燥を防ぐことでどんな効果があるのでしょうか?
また、マスクは乾燥予防などの効果がある反面、顔を覆うことには息苦しさを感じることもあります。
寝るときにマスクを着ける効果やメリットとともに、デメリットも確認します。
睡眠中にマスクをする効果やメリット
まずは、睡眠中にマスクをするとどんな効果やメリットがあるのかについてお話ししていきます。
睡眠中のマスクでのどの乾燥防止効果!
「朝起きると、のどが痛い」「口のなかがカラカラになっている」……そんな症状がある人は少なくありません。
これは、空気の乾燥が大きな理由ですが、加えて、口で呼吸していることで、さらに症状が重くなっています。
本来私たちは、眠っているときも鼻で呼吸をするのが正常です。
ところが、疲労や加齢など様々な理由で口呼吸になってしまっている人が多くいます。
睡眠中の呼吸が口呼吸になると、睡眠の質が下がり、疲れが取れずに感染症にもかかりやすくなったりします。
寝るときにマスクを着用することで、口呼吸による乾燥を防ぐ効果も期待できるのです。
寝るときのマスクでインフルエンザを予防
冬場は、睡眠中きちんと鼻呼吸をしていてものどが乾燥します。
のどは、さまざまなウイルスの通り道です。
私たちののどの粘膜も通常通り潤っていれば十分にウイルスに抵抗できますが、湿度が下がることで乾燥し、ウイルスに付け込まれやすい状態になってしまいます。
こうした乾燥を防いでくれるのが、寝るときに着けるマスクです。
マスクをすることで睡眠中ものどのうるおいが保たれ、風邪予防やインフルエンザ予防に一役買ってくれるというわけです。
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睡眠中のマスク効果で唇や肌の乾燥防止
冬の乾燥は、肌にもテキメンに影響があります。
なかでも唇は、ひどい人になるとひび割れてしまうことも。
特に口呼吸をしていると、唇の乾燥がひどいものになるそうです。
寝るときに着けるマスクは、肌や唇の乾燥を防ぐ効果も期待できます。
リップクリームや質の良いオイルなどをつけて寝ると、さらに効果倍増。
マスクをして寝た翌朝は、肌や唇もしっとり潤います。
寝るときのマスクで花粉やハウスダスト対策効果
春や秋は花粉症の症状もピークを迎えます。
そういうときは、普段は気にならないハウスダストにも敏感に反応してしまうことがあります。
そんな季節は、寝るときにマスクを着けることでアレルギーを予防します。
また、花粉の季節を乗り切るためには、しっかりとした睡眠を取ることで抵抗力を上げることも大切です。
寝るときにマスクを着けるデメリット
寝るときに着けるマスクが乾燥を防ぐことで風邪やインフルエンザを予防したり、花粉症などのアレルギー症状を抑えるなど、さまざまな効果が期待できることがわかりました。
とはいえ、デメリットもまったくないわけではありません。
睡眠中、マスクをつけることでもたらされるデメリットを確認しましょう。
呼吸が妨げられ睡眠の質が低下
マスクは、着用し慣れている人は全く気になりませんが、使い慣れない人、初めて使う場合などは、マスクを着用すること自体にやっぱりストレスに感じてしまいます。
特に口と鼻を覆うので、呼吸がしづらく感じる人もいます。
特に睡眠中は無意識にいろいろな姿勢をとるため、その寝姿勢によっては呼吸が塞がれたり、耳にかけるゴムが負担になったりといったことがあります。
そのせいで睡眠が浅くなったり、夜中に目が覚めてしまったりするなど、睡眠自体の質が低下することも。
そうなると体力や抵抗力への影響も出てきて、本末転倒ということにもなります。
寝るときにマスクを着用した翌朝、乾燥よりも疲れなどが気になったら、マスクのせいで睡眠の質が下がっているのかもしれません。
マスクの汚れが肌荒れの原因に
寝るときに着けるマスクには、肌の保湿効果がありますが、それにはマスクを清潔に保つことが必須です。
マスクは、肌に直接あたることも多いため、一晩で皮脂などがついてしまいます。
そのまま翌日も同じマスクを着けると、ニキビや肌荒れの原因になります。
夜寝るときに着用することを目的にしたマスクは、手洗いも可能なものが多いので、目的に合わせて選ぶようにするのがおすすめです。
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寝るときにマスクを着ける効果まとめ
夜寝るときにマスクを着ける人が増えています。
喉の乾燥を防ぐことで風邪やインフルエンザなどのウイルスの侵入を予防します。
とはいえ、顔に密着するため、ストレスになることもありますので、注意しましょう。
最後に、寝るときにマスクを着ける効果やメリット、デメリットについて振り返りましょう。
- 乾燥する冬、睡眠中にマスクをすることでのどや口が異常に乾燥することを防ぐ
- 乾燥を防ぐことでのどの粘膜の抵抗力を維持・増進する
- 喉はウイルスの通り道なので、マスクをすることで風邪やインフルエンザの予防が期待できる
- 睡眠中にマスクをすることで肌や唇の保湿ができる
- マスクはつけ慣れない人によってはストレスとなり、睡眠の質を下げる場合がある
- 不潔なマスクは、ニキビや肌荒れの原因になる