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睡眠不足はうつ病の原因になる?

睡眠不足はうつ病の原因になる?

毎日会社に遅くまで残って頑張っていた同僚がある日突然会社に来なくなったら……。
それはうつ病かもしれません。
ストレス社会と言われる現代日本では、誰もがうつ病にかかる可能性があります。

睡眠不足になるまで頑張って仕事をしても、その結果、身体や心を壊してしまっては悔やんでも悔やみきれません。

誰でも、できればうつ病にはなりたくないものです。

睡眠不足もうつ病の原因に?

日本では、10~15人に一人が生涯の間にうつ病を経験すると言われています。
その原因は、これといって特定できることはなく、遺伝や持って生まれた気質、仕事やプライベートを問わずさらされるストレスなどといった要因が複合的に重なって起こります。

そうした要因の1つに、睡眠不足も数えられているのです。

知っておきたいうつ病の症状

誰でもショックなことが起これば、その日は落ち込んだり、やる気が起きなかったりします。
でも、時間が経てば気分も晴れて、気持ちも切り替わり、再びやる気も起きてきます。

ところが、うつ病になると、気分の落ち込みや意欲の喪失が2週間以上に渡って続いてしまいます。
脳のエネルギーが0の状態なって、日常生活に支障をきたしてしまうのです。

また、こうした心の症状に加えて、身体的な症状も起こります。
もっとも多いのが睡眠障害で不眠症など睡眠不足を招く症状が起こります。
稀に過眠といって寝ても寝ても寝足りないという症状が起こる場合もあります。

他には、食欲減退がしたり、どう気や息苦しさが続くといった症状が起こる場合もあります。

複数ある、うつ病の原因

うつ病を起こす原因は、持って生まれたものから環境要因まで、複数あります。

より大きなきっかけとなるのがストレスなどの環境要因です。
ストレスは、悪いことばかりではなく、結婚や昇進など、家庭や職場でのうれしい変化もその1つになります。

持って生まれた性格とその傾向も要因になります。
完璧主義や義務感が強かったり、他人への気遣いを重視しているといった性格は、自分自身のエネルギーを消耗するため、うつ病を発症しやすい傾向があるのです。

このほか、遺伝的要因や身体疾患も要因となる可能性があります。

これに加えて、うつ病と切っても切れないのが睡眠との関係です。
うつ病の発症、症状の進行にともなって睡眠障害が起こることもありますが、その逆に、睡眠不足がうつ病を起こすきっかけとなっている場合もあると考えられているのです。

睡眠不足がうつ病の引き金に

2013年の研究ですが、睡眠不足になるとネガティブな刺激に対して反応しやすくなることが発表されました。

睡眠不足で不安・抑うつが強まる神経基盤を解明

これは、国立精神・神経利用センターのグループによって行われた研究で、十分な睡眠をとっている成人男性と、毎日4時間半程度の男性の、メンタルヘルスへの影響を比較した実験です。
このなかで睡眠不足のとき、ネガティブな刺激を与えると不安や抑うつが強まる傾向がみられたのです。

これは5日ほどの短期間で行われたものですが、たった5日でも睡眠不足は大きなリスクを伴うことが証明されたのです。

また、アメリカの研究では、慢性不眠症の人が1年後にうつ病を発症する割合が良質な睡眠を得ていた人たちの約40倍だったというデータがあります。

このように睡眠不足は、うつ病の直接の引き金になることがあり、うつ病と睡眠障害は切っても切れない関係なのです。

なぜ睡眠不足だとうつ病になるのか?

悲しい出来事やショックなことが起きた夜は眠れなかったり、眠りに入るのが遅れて睡眠不足になることがあります。
このように強いストレスは睡眠不足をもたらすことになります。

こうした睡眠不足は、翌朝に疲労感や抑うつ的な気分など、新たなストレスを呼びます。
このストレスが悪循環のきっかけとなる場合もあるのです。

寝てるはずなのに眠いのは、悪循環するストレスによって眠りの質が低下し、結果として慢性的な睡眠不足に陥っているからかもしれません。

睡眠不足はうつ病の原因となる記事まとめ

ストレスの多い社会で生きている私たちは、誰もがうつ病にかかってしまう可能性があります。
睡眠不足でうつ病になることがないよう、しっかり自分の生活を管理しましょう。

  • 睡眠障害とうつ病は深い関係がある
  • うつ病にともなって睡眠障害が起こることもあるが、睡眠不足が原因でうつ病になる場合もある
  • 睡眠不足のときはネガティブな刺激が与えられると抑うつや不安な反応が起こる
  • 慢性的な睡眠不足の人は、良質な睡眠が取れている人と比べて1年後にうつ病になっている割合が40倍
  • 睡眠不足自体が強いストレスとなってうつ病を引き起こす場合がある