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悪影響が多い睡眠不足!リスクの高い健康被害が続出

悪影響が多い睡眠不足!リスクの高い健康被害が続出

仕事をしていると平日に満足できる睡眠時間を確保するのは、なかなか難しいものです。
毎朝、アラームをセットして、ぎりぎりまでスヌーズを繰り返してようやく起きたらバタバタと仕事へ、そういう方が多いのではないでしょうか?

これは、適切な睡眠時間が取れてない典型的な証拠です。
睡眠時間を増やすか、睡眠の質を上げるかしなければなりません。

なぜかといえば、そうして蓄積された睡眠不足は、身体に悪影響を与えるからです。

悪影響が多い!心身ともに蝕む睡眠不足

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2015年に行われたNHKの国民生活時間調査によると、日本人の平均睡眠時間は平日で7時間15分とのこと。

週末は少し長くなって、土曜日が7時間42分、日曜日が8時間3分です。
これは、世界的にみても際立って少ない数字なのです。

でも、むしろみんなこんなに寝てるの?と思う方の方が大半なのではないでしょうか?
確かに同データによると、働き盛りとなる30代から50代は、30代女性を除いて睡眠時間は7時間を切っています。
適正な睡眠時間には個人差があるといっても、どうやら日本人は慢性的に睡眠不足に陥っているようです。

最近は、睡眠負債などという言葉が普通に使われるようになっていて、睡眠不足が招く悪影響についていろいろと研究も進んでいます。
では、睡眠不足が招く悪影響から起こる健康被害には、どのようなものがあるのでしょうか?

睡眠不足が原因!リスクの高い健康被害

睡眠は、身体の機能を回復させたり、脳を休めたり、全身のメンテナンスに不可欠な時間です。
睡眠不足は、身体と脳のメンテナンスに十分な時間が摂れないということです。
その悪影響は、必然的に大きなものであることは間違いありません。
実際、心身ともへの健康被害や悪影響によって起こる病気の可能性が指摘されています。

睡眠不足による健康被害:睡眠不足はメタボを招く

睡眠不足と肥満の関係は、さまざまな機関で研究されています。
その実証例の1つが早稲田大学と花王の研究グループが解明したものです。

この研究によると、睡眠不足になるとエネルギー消費量が変わっていないにもかかわらず、食欲を抑えるホルモンが減ってしまうとのこと。
お腹が空いた感覚が増してしまい、食べる量が増えてしまうのです。
しかも、体重を増やしやすいカロリーの高い食品を好んで食べるようになってしまい、さらにメタボへの道、まっしぐらというわけです。

睡眠不足は空腹感をコントロールし、メタボを招く健康被害をもたらしているというわけです。

睡眠不足って太るの?

睡眠不足による健康被害:睡眠不足は免疫力の低下を招く

私たちの身体を守ってくれている免疫の力。
この免疫機能の活動が活発になるのは、睡眠のときです。

特に睡眠時でなければ抗体が作れない免疫細胞などもあります。
つまり、免疫機能を強化するには、睡眠が一番ということです。

体が弱っているときや病気で免疫機能が働いているときは睡眠をとるのが何よりです。
睡眠不足は、免疫機能も低下させてしまうという健康被害を招いてしまうのです。

免疫力を上げるには睡眠が効果的!

関連記事:風邪やインフルエンザは質の高い睡眠で予防しよう

睡眠不足による健康被害:睡眠不足は精神不安を呼ぶ

睡眠不足は、文字通り睡眠時間を削っていくものです。
睡眠時間に個人差があるといっても、最低限必要な時間というものがあり、それ以上削ってしまうと、当然悪影響も大きくなり、健康被害も深刻なものになってきます。

睡眠は、脳や心のメンテナンスも行いますが、その時間帯は睡眠の後半、3~4時間以上あとに訪れる長めのレム睡眠のときになります。
この時間帯に睡眠が取れていないと、心のメンテナンスができず、ストレスが解消できず、精神不安を招きます。
その結果、うつ病や食欲のコントロールに関わる拒食や過食といった症状を起こしてしまうこともあります。

睡眠不足はうつ病の原因になる?

睡眠不足による健康被害:睡眠不足は記憶力の低下を招く

睡眠不足によって、睡眠時間を物理的に削っていくことで脳をケアする時間が減り、さまざまな悪影響を招きます。
その1つが記憶力の低下です。

前述した通り、脳のメンテナンスが行われるのは、睡眠の後半の時間帯に訪れる浅いノンレム睡眠のときや長めのレム睡眠のときがもっとも活発です。
記憶の定着や結合は浅いノンレム睡眠のとき、出来事の記憶は明け方訪れるといわれる長いレム睡眠のときと言われます。

こうした時間帯に睡眠についていないと、記憶力が低下するという健康被害を招いてしまうというわけです。

睡眠不足による健康被害:睡眠不足で糖尿病やがんのリスクが増える

睡眠不足が続くと、糖尿病やがんに関する遺伝子が活発になるというイギリスの報告があります。
また、睡眠不足が1年以上続くことでホルモンバランスの乱れが生じ、その結果、糖尿病を発症してしまうリスクが高まることがアメリカの研究チームによって解明されています。

日本では大阪市立大学の研究チームが糖尿病と睡眠不足の関係を明らかにしています。
睡眠不足が招く生活習慣の乱れがホルモンバランスなどに悪影響を与えることで、生活習慣病にまつわるリスクも高まるという健康被害ももたらしてしまうのです。

睡眠不足による健康被害:睡眠不足でアルツハイマーのリスクが増える

体内の老廃物は、リンパを通して集められ、排出されるよう身体が1日中働いています。
ところが脳には、リンパは通っていません。

でも、もちろん脳にも疲労物質などの老廃物はあるのです。
その1つが脳で作り出されているタンパク質の1種、アミロイドβです。

実はこのアミロイドβが蓄積することで、アルツハイマーなどの病気が引き起こされると考えれています。

もちろん脳には脳のお掃除システムが存在しています。
それが脳脊髄液(CSF)なのですが、この成分が働けるのは睡眠中だけなのです。

つまり睡眠不足になると、老廃物がうまく排出されず、脳内に蓄積されてしまいます。
その結果、アルツハイマーなどが発症してしまうと考えられています。

睡眠中、脳にまつわるメンテナンスは忙しく行われ、健康被害を防いでいるというわけです。

睡眠不足が高めるアルツハイマー病型認知症のリスク

睡眠不足による健康被害:睡眠不足は死亡率を上げる

睡眠不足はさまざまな健康にまつわるリスクを高めますが、決定的なのが死亡率そのものを上げてしまうという事実です。

睡眠時間が4時間半未満の穂値は、7~8時間の人と比較して、6年後の死亡率が3倍というデータがあります。

また、自分が危険なだけではなく、車の運転などの事故率も上がります。
睡眠不足は、自分の命のみならず、人の命も危険にさらしてしまうという健康被害をもたらすのです。

睡眠不足の悪影響や健康被害のまとめ

一日くらい睡眠不足でも、体がいつもよりだるかったり、疲労感を感じるくらいなので、そこまで危機感を覚える方は少ないと思います。
しかし、睡眠不足は確実に脳や体のパフォーマンスを落とし、疲労が蓄積することで、様々な健康リスクを高めてしまいます。

最後にもう一度、睡眠不足を軽視しないよう、睡眠不足による悪影響を見てください。

  • 睡眠不足は軽視されがちだが、心身への健康被害は深刻
  • 睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、メタボや糖尿病といった生活習慣病のリスクを高める
  • 睡眠不足になると、睡眠の後半に行われる脳や心のメンテナンスができなくなり、記憶力の低下を招く
  • 睡眠の後半に行われる脳や心のメンテナンスができないと精神の不安定を招き、うつなどを発症することもある
  • 免疫力は夜活性化するので睡眠不足になると、免疫力は低下する
  • 脳内の老廃物などの掃除は睡眠中に行われるので、睡眠不足になると老廃物が溜まってアルツハイマーのリスクが高まる

多忙な現代社会では、十分な睡眠がとれない方も多く、日本は世界的に見ても、睡眠不足や睡眠障害の方が多いといわれています。

すぐに睡眠不足による悪影響が、目に見えることがなかったとしても、睡眠不足は着実に健康被害のリスクを高めています。
くれぐれも、睡眠不足を軽視することはやめましょう。