最近、朝早いのに目覚めてしまったり、目覚ましのアラームが鳴る時間より早い時間に、目覚めてしまうことありませんか?
朝早い時間に目覚めてしまう症状が稀にあるくらいなら、そこまで気にすることもありません。
しかし、予定より早い時間に目覚めることが継続して続くようですと、睡眠時間が十分にとれず、満足いく睡眠ができません。
そのため、疲労回復効果やストレスの緩和といった、睡眠から得られる効果を実感することが難しくなります。
こういった症状が続いている方は、もしかすると睡眠障害の症状の一つ、「早朝覚醒」になっているかもしれません。
今回は極端に、朝早い時間に目覚めてしまう、早朝覚醒の症状や原因についてお話ししていきます。
朝早いのに目覚める早朝覚醒とは?
多くの人たちは、学校や仕事に行くため、「朝〇時に目覚めよう!」とアラームや目覚まし時計を設定していると思います。
アラームや目覚ましが鳴って、朝設定した時刻に目覚めるのであれば、何も問題ないです。
しかし、予定している目覚める時間より、2時間~3時間早い時間に、目覚めてしまう時はありませんか?
朝早い時間に目覚めてしまい、そのあと眠れなかったり、眠れても深い睡眠ができない人は、早朝覚醒になっている可能性があります。
「早朝覚醒」と聞くと、朝早い時間に目覚める「早起き」を想像される方もいると思いますが、ただの早起きではありません。
早朝覚醒の主な症状としては、
- 本来起きるべき時間より早い時間に目覚めるので睡眠時間が足りない
- 日中に眠気・疲労感があり生活に支障が出る
- 目覚めた後に再び眠ろうとするも眠れない
自分が目覚めたい時間より、早い時間に目覚めてしまう症状が長続きしてしまうと、睡眠時間が短いので睡眠不足と一緒です。
睡眠不足は私たちに多くの悪影響をもたらしますので、仕事や私生活に多くの支障をきたす原因になります。
早朝覚醒は睡眠障害の一つ
朝、本来目覚める時間より早い時間に目が覚めることで、日中の眠気や睡眠不足の症状が出てしまう「早朝覚醒」。
この早朝覚醒は睡眠障害の一つであり、「不眠症」の部類に入ります。
不眠症と聞くと、寝つきが悪くて眠れない症状を思い浮かべる方も多いかと思います。
実は不眠症は早朝覚醒以外にも、3つのタイプに分かれています。
- 一般的に「不眠症」の代表的な寝つきが悪く眠れない症状→入眠障害
- 睡眠に一旦は入れたのに途中で何度も起きてしまう症状→中途覚醒
- 眠りが浅く睡眠した気がしない症状→熟眠障害
これらの症状により、満足に睡眠がいかず、生活に支障が出ているようですと、睡眠障害ですので改善する必要があります。
稀に症状が出てしまうくらいでは、そこまで大きな変化はありませんが、毎日続くことで、生活習慣病などのリスクが高まってしまいます。
予定より明らかに早い時間に目覚めてしまう人は、早朝覚醒だけではなく、上記のような不眠症の症状が合併している方もいらっしゃいます。
最悪、全ての症状が出ている人もいるので、もし不眠症の可能性がある方は一度症状を調べてみたほうが良いです。
どの程度早い時間に起きると早朝覚醒なのか
この記事を読んでいる方の中には「私、目覚めも早いしもしかしたら早朝覚醒かも…」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではどの程度の症状が出たら早朝覚醒なのか?についてお話ししていきます。
早朝覚醒をはじめ、睡眠障害全般に言えることですが、睡眠は個人差があるものなので、明確な基準などはありません。
そのため、「〇時に起きたから早朝覚醒だ」とか「朝早い時間に目覚めたから早朝覚醒だ」とは一概には言えません。
現状、目覚める予定の時間より、早い時間に目覚めてしまうことで、生活に支障が出ているなら、それは早朝覚醒の可能性が高く、睡眠障害になっているかもしれません。
自分が早朝覚醒や睡眠障害になっているのか判断するには、下記のことを踏まえたうえで、判断してみてください。
- 予定より早い時間に目覚めることで睡眠不足などの症状が出て悩んでいる
- 目覚めが早いことで生活に支障が出ている
- 朝早い時間に起きるのが頻繁で困っている
人は誰しも、良く眠れる日もあれば、眠れない日もありますし、朝早いのに目覚めてしまうこともあります。
しかし、このような症状が続いてしまい、悩んだり生活に支障が出ている場合は、早朝覚醒や睡眠障害の可能性が高いということになります。
朝早いのに目覚める早朝覚醒の原因
なぜ予定より早い時間に目覚めてしまうのでしょうか?
早朝覚醒の症状で悩んでいる方は、原因を知ることで改善しやすくなったり、再発しにくくなります。
早朝覚醒の原因はいろいろありますが、今回は代表的な3つの原因を紹介します。
- 年齢を重ねることによる睡眠時間の減少
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 体内時計の乱れ
朝早いのに目覚める原因①年齢を重ねることによる睡眠時間の減少
予定より、早い時間に起きてしまい悩まされるという、早朝覚醒の症状は比較的、高齢者に見られることが多いです。
これらの理由は、私たちが年を重ねることで、睡眠時間が減少しやすいからだといわれています。
この表のように、推奨されている睡眠時間も年代で違ってきます。
年代 | 推奨時間 |
新生児 | 約16時間~18時間 |
1~5歳 | 約11~13時間 |
小学生 | 約9~11時間 |
中学生~高校生 | 約8~10時間 |
18歳~成人以降 | 約7~9時間 |
高齢者(60代) | 約6~7時間 |
赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごしますが、段々と大人に近づくにつれて、睡眠時間が減っていきますよね。
特に60歳以上になると、睡眠時間が5~6時間くらいまで減少する方も少なくありません。
「若いころは平気で8~9時間寝れたのに…」と悩まれる方も多いですが、年を重ねることで睡眠時間が短くなるのは、人の生理的な現象なのです。
そのため、自分に合った睡眠時間を想定して眠りにつかないと、朝早い時間に目覚めてしまうことになります。
関連記事:年代で変わる?最適な睡眠時間は何時間?
朝早いのに目覚める原因②ストレスによる自律神経の乱れ
精神面にストレスを抱えた状態で睡眠をすると、交感神経が活性化していて脳が興奮した状態となります。
そのため眠りが浅くなりやすく、深い睡眠の時間が減ってしまいます。
深い睡眠の時間が減るということは、浅い睡眠の時間が増えるので、睡眠の途中で起きやすくなったり、朝早く目覚めやすくなります。
特に最近、夢を見る回数が増えたと思う方は、眠りが浅くなっている証拠でもあります。
なぜなら、夢は浅い睡眠でも深い睡眠でも見ていますが、記憶に残ったり、リアルな夢をを多く見るのは浅い眠りの時だからです。
朝早く目が覚めるだけでもツラいのに、夢を見すぎて疲れてしまう「夢疲れ」や、「悪夢」や「金縛り」にもあったら、余計に疲れてしまいますよね。
今現在、ストレスが溜まっている方は、まずは自分なりのストレス発散法を見つけましょう。
例えば、運動をして汗をかくことはストレスの発散になりますし、私自身はストレスが溜まったら、カラオケで思いっきり歌います。
こうした自分に合ったストレスを発散する方法を見つけることで、より満足のいく睡眠をとることに繋がります。
また、うつ病など精神的な問題を抱えている方は、早朝覚醒や何らかの睡眠障害になっている可能性が高いともいわれています。
ネガティブなことを頭の中で考える時間が増えることで、目が覚めたり眠りが浅くなりやすくなるのです。
関連記事:睡眠中に夢を見ると疲れる「夢疲れ」とは?
関連記事:人はなぜ夢を見る?夢と眠りの浅さの関係
朝早いのに目覚める原因③体内時計の乱れ
私たちは夜になると自然に眠くなり、朝になると自然と目覚めるようになっていますよね。
これは体内時計による、生理的な現象なのです。
体内時計が夜に近づくにつれ、睡眠ホルモンのメラトニンを多く分泌させます。
このメラトニンが多く分泌されることで、眠気に変わります。
しかし、先ほど話した年齢を重ねる事や、生活習慣が原因で体内時計がズレてしまうと、メラトニンが分泌されにくくなったり、分泌されるタイミングが乱れてしまいます。
その結果、睡眠が浅くなりやすかったり、早朝覚醒の原因となってしまうのです。
メラトニンの分泌のタイミングを一定にするためには、不規則な生活習慣を改善する必要があります。
なるべく就寝時間や食事時間を一定にすることで、体内時計に乱れがなくなります。
関連記事:睡眠ホルモン「メラトニン」の効果と「セロトニン」との関係とは?
朝早いのに目覚めてしまう早朝覚醒まとめ
いかがでしたでしょうか。
もっと寝なくてはいけないのに、朝早くに目覚める早朝覚醒が続くと、ストレスや生活習慣病などのリスクを高めてしまうことがわかりました。
今現在、早朝覚醒の症状が出ている方は原因を見つけ出し、生活習慣や睡眠時間を改善することが効果的です。
また、精神的な問題を抱えている方は、まずは精神的な問題を改善するようにしましょう。
早朝覚醒や睡眠障害は、軽視されがちな問題ではありますが、早急な改善をしないと心身ともに悪影響があります。
もし、改善しなかったり、症状が重くなるようでしたら、医師の診断を受けてみることをオススメします。


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